アメリカ株やETFに投資する為、アメリカの証券会社の口座を開設しました。
駐在4年目に突入して、ようやくの開設ということでかなり遅くなってしまいました。
これまでは大半は預金金利2%超のセービング口座でノーリスクお小遣い稼ぎをしつつ、ロボアド投資に一部の資金を振り分けていましたが、ついに決断しました。
本記事では、私が口座を開設した3つの証券会社を紹介します。
目次
証券口座開設時に重視したこと
主に重要視したのは以下の3点です。
- 手数料が安い
- オンラインで取引
- 駐在を終え、米国外でも口座を継続可能
1,2は当然重要ですが、駐在員という立場上、3がかなり重要でした。
なぜなら、いつ本帰国や他国への駐在という辞令が出るかもわからない中、継続不可の場合、望まぬタイミングでの決済(場合によっては、損切り)を強いられるのは投資として非常に危険だからです。
網羅的にすべての証券会社を調査していませんが、ネットでの経験談も拾いながら以下の2つの証券会社の口座を開設しました。
2019年10月にCharles Schwab証券が株式取引の手数料無料化を発表しました(2019年10月7日よりスタート)。
そして、E-TradeやTD Ameritrade等、他のオンライン証券会社も追随して手数料無料化を発表しました。
アメリカにおける株取引は、”手数料無料”がスタンダードとなったと言えるでしょう!
Charles Schwab証券(以下、シュワブ証券)
- 1985年創業の老舗オンライン証券
- 本社はカルフォルニア州サンフランシスコ
- ニューヨーク証券取引所上場(ティッカー:SHWB)
- 開設された証券口座数は、約11百万と米国内の証券会社で最大規模の一つ
- 傘下に銀行も持ち、口座連携が可能
株式の取引手数料は一取引あたり4.95ドル2019年10月7日より株式取引の手数料無料- 自社の22のETFやその他500のETFの取引手数料が無料
- シュワブ証券のウェブサイトはこちら
株式の取引手数料は最安値というわけではありませんが、老舗オンライン証券の安心感やETFは手数料無料が多いことに加え、以下の点でこの口座を最初に開設しました。
- 米国外でも口座の維持、使用が可能
前の段落で挙げた重要ポイントの一つです。
Form W-8BENという書類を証券会社に提出することで、米国外でも継続使用可能とのことでした。
(これを提出すると、配当金に対して10%源泉徴収され、その後の日本での確定申告でさらに課税され、二重課税されるので、米国での源泉徴収分につき税額控除を受ける為の Form1042S という書類を米国の証券会社から受け取ることも必要になります。)
尚、証券会社のHP上では記載がなく、問い合わせベースでの回答です。 - シュワブ証券傘下の銀行口座のメリット
シュワブ証券口座を持っていると High Yield Investor Savings という銀行口座を開設することが可能です。
口座維持手数料無料、最低預入金ゼロなうえ、この口座を保有していると、 Schwab Bank Visa® Platinum Debit Cardというデビットカードが発行可能で、これに魅力を感じました。
尚、預金金利水準は年率0.35%(2019年8月24日時点)で、大手行よりは高いですが、私が使用しているオンラインのセービング口座の2%以上の預金金利には大きく劣後する点はイマイチですが。
- 世界中のATMで現地通貨に両替して引き出しが可能。
- 現地通貨への両替手数料無料
- ATM手数料も無料(一旦引き落とされるが、後日返金)
余ったドルをこの口座に預けておけば、証券口座で活用したり、現金として引き出したり、フレキシブルに資金を使用できる点が魅力的でした。
同社の証券口座を紹介リンク経由で開設し、1,000ドルを口座に45日間維持すると100ドルの口座開設ボーナスがもらえます。
このボーナスは入金額が大きくなれば、大きくなります。

お申し込みは以下からどうぞ。

【本帰国でやること④】Charles Schwab証券の日本継続利用手続き
Firstrade証券

2018年から株式、ETF取引の手数料を無料化している証券会社です。
2019年10月に他のオンライン証券がこぞって無料化に舵を切りましたが、手数料無料に関してはこちらがパイオニアであり、今後も他の証券会社に比べてお得なサービスを先駆的にやってくれるのではないかと期待を頂いています。
- 1971年創業のオンライン証券口座
- 本社はニューヨーク州フラッシング
- John Liu氏が創業者で中国語での取引サイトやコールセンターを備えています。(本社所在地のフラッシングは巨大なチャイナタウンがあるので、本社所在地を見た時に中華系かなって思ってたら案の定でした)
- ”Lower cost, higher standards”を掲げており、2018年4月にETF取引の取引手数料無料化、2018年8月23日に株式の取引手数料を無料化しました。
- Firstradeのウェブサイトはこちら
米国外でも利用可能という条件も満たしていました。welcome

紹介リンクで口座開設した人に100の会社の中からいずれか1つの会社の株を1株もらえるようです。

候補の中には、AppleやFacebookもあり、良い株がもらえたらラッキーです。


【本帰国でやること⑤】Firstrade証券の日本継続利用手続き

Webull

Webullは上でご紹介した2つの証券会社と異なり、紹介理由が異なるのがこのWebullです。
同社の証券口座は基本的に日本での継続利用はできません。ただ、本帰国にあたって問い合わせたところ、「売買はしてはいけないけどチャート機能などはそのまま使ってください」と返信がありました。
Webullは無料でありながらも多彩な機能を使用できることを売りにしています(Charles SchwabやFirstradeアプリはチャートの機能等、全然ダメです)。
これに加えて、口座開設で無料で株式をもらえるキャンペーンをやっています。
- 口座開設し、100ドル入金すると無料で株式がもらえる!!!
- アプリの機能が上で紹介したCharles Schwab証券やFirstrade証券より良い。
- 取引手数料無料、時間外取引も無料なので便利そう
また、この年に何回かキャンペーンを行っているのが、口座開設後の入金キャンペーンで2万5千ドルを入金することで、さらに25株も株式を無料でもらってしまいした。
以下、より詳細に紹介していきます。
Free Stockキャンペーン
以下の紹介リンク経由で口座開設を行い、100ドルを入金すると、無料で株式をもらうことができます。
通常2株ですが、増量キャンペーンを頻繁に行っています。

こういったものに加えて、口座開設後に現金入金キャンペーンというものもあります。不定期ですが何度も開催されており、口座開設後に一度だけエントリーできます。まのすけは2万5千ドルを入金し25株ゲットしました。

最初、プロモーションを見たときは、新興系の証券会社にたくさんお金を入金して何かあって戻ってこなかったらどうしようという不安があり、やらない気持ちが勝ってました。しかし、いろいろと調べた結果、アメリカの証券会社はSIPC(Securities Investor Protection Corporation)という投資家保護機構に加入することが義務付けられており、万一証券会社が経営破綻した場合にも、ユーザーは保護されることがわかりました。また、SIPCのウェブサイトでWebullが加入していることも確認できたので、それでも少しドキドキしましたが、2万5千ドルを入金しました。
ちゃんと25株ゲットしました。最初の2株と合わせてゲットした株式は以下です。

残念ながらGAFAMのような超ビッグネームは当たりませんでした。でも、合計で250ドル以上の価値の株式を大した労力無くもらえているので美味しいです☺
入金から1か月後に、この2万5千ドルはWebullから出金しましたが、スムーズでした。
2 アプリの機能が優れている
例えば、Appleのチャートを見ると、分足や日足、週足、月足等、色々と設定を変えることができますし、移動平均線やRSI等も設置できます。これ、日本の証券会社のアプリでは普通のことだと思うのですが、Charles Schwab証券やFirstrade証券のアプリは機能がしょぼい感じで、移動平均すら出てきません(まのすけの使い方が間違ってたらごめんなさい)。
さらに、チャート上に各種イベントがマークされており、例えば以下の左下の”E”をタップすると、四半期決算の内容が表示されました。


他にも、いろいろな情報がアプリで見ることができます。
3 取引手数料無料、時間外取引も無料提供
最近はどこの証券会社も取引手数料を無料化したので珍しくありませんが、Webullも取引手数料が無料です。
これに加えて、時間外取引も無料で提供していることがWebullの特徴です。決算発表などで時間外のマーケットで株価が大きく変動することも多いので、時間外(午後4時~午後8時)にも取引できることのメリットは大きいと思っています。

その他の証券会社について
以下の3つの証券会社も手数料が2019年より無料化されました。
これらの証券会社がアメリカ国外でも証券口座を継続使用可能かどうかは未確認です。
2019年11月にCharles Schwab証券がTD Ameritradeの買収を発表しました。
米国証券会社の継続利用時のデメリット
米国証券口座を日本等、米国外に移り住んだ後も使用することにはデメリットもあります。
- 確定申告が面倒
特定口座の源泉徴収という仕組みがないので、自分で確定申告する必要があります。
またドルでの決済の為、確定申告の際に、自分で取引データから円貨換算する必要があります。 - 損失の繰り越しができない
海外証券口座では、発生した損失を翌年度以降に繰り越すことができません。 - 日本語対応なし
ウェブサイトも問い合わせも日本語はありませんので、何か確認したいことがあったり、トラブルがあった際には日本の証券会社よりはやり取りが面倒くさそうです。
これで、アメリカの証券口座を開設し、いつでも売買できる状態になりました。
景気後退懸念等、先行きは不透明な状態ですが、現物株を中心にしていく為、余裕資金で資金を突っ込みすぎず、色々と試していきたいと思います。
2019年8月に2つの銘柄を実際に買い増したが、いざ株式を購入するとなると、この銘柄でいいのか???本当にこの価格でいいのか???待てばもう少し下がるのでは???などと悩み悶々とします。
以下で、米株デビューとして2つの銘柄を購入した理由をまとめてみましたので、宜しければお読みください。
その後、銘柄分析をブログで書き始めました。
理由は、「人に見せるものの方が、じっくりしっかり真剣に分析する」からです。
今のところ、3銘柄の分析記事を書いており、よければ読んでみてください。


いつも楽しく拝見させていただいております。
Firstradeの紹介リンク使わせていただきました。
ありがとうございます。^^
いつも読んでくださってありがとうございます。
ご丁寧にコメントまで下さって本当に嬉しいです。
良い株が当たりますように!!!
こんにちは。
この二つの証券会社は高校生でも口座開設ができるのでしょうか??
一般の証券口座は18歳以上からになってますね。
大変勉強になります、有難う御座います。
2つの口座を開設、維持されている理由は何でしょうか?
Jackさん、こんにちは。
色々と背景があるのすが、まず開設の経緯としては、
1)最初にCharles Schwabのことを知り開設、1銘柄購入(この時は売買手数料かかった)。
2)Charles Schwabの売買手数料が高いなと感じ、Firstradeが売買手数料無料と知り開設して使用
3)Charles Schwabが売買手数料無料を発表
その為、現在2口座に株式保有の状態になっています。分かれていると一目で見づらいというデメリットはありますが、将来いずれかの証券会社がいサービスを導入することもあるかと思いますので、株式移管で一方に集約することはせずに使用し続けています。
はじめまして。
ご質問ですが…
ハワイのハワイアンバンクの口座を持っています。ここに株の配当金が発生する度にを振り込むことは可能でしょうか?もちろんドルのままで大丈夫です。
また、配当金からいくら税金が引かれるか?分かりましたら教えて下さい。日本在住です。
よろしくお願いします。
TATUさん、コメント有難うございます。
配当金の自動振り込み機能はなかったですね。ご自身で必要に応じて出勤する必要がありますが、手数料はかかりません。
日本在住の場合、米国株については源泉税が10%引かれます。日本の証券口座のように特定口座の源泉徴収(日本の所得税や住民税)はないので、ご自身で確定申告をする必要があります。
はじめまして。
firstrade証券を利用しているのですが、中国系の米国企業なので今後の米中関係を考慮すると、
少し閉鎖などの不安を覚えます。
まのすけさんが見たところCharles Schwaとfirstradeの2つのみが
日本からの口座開設などが可能との認識で良いのでしょうか?
凡人株さん、コメント有難うございます。
Firstrade証券使用されているのですね。
Firstrade証券がもし閉鎖となったとしたら、一番被害を被るのは証券会社そのもの以上に一般人の為、そのようなことは起こらないと信じてますが、何が起こるかわかりませんもんね。
現時点で知っている限りでは、Firstrade証券だけかなと思います。Charles Schwabは米国で口座開設した人が日本に行っても継続使用できますが、口座開設は米国在住でないとできないかなと思っています。
Charles Schwabのリンクから口座開設をしたつもりでしたが、うまくいかなかったようです…。
メールで確認したところ、Manosuke様のリファーラルコードとフルネームを伝えれば、プロモーションを適用して貰えるとのこと。
お手数ですが、ご返信頂けますか。
リファーラルリンクの使用ありがとうございます。
それでは、ご記載頂いたメールアドレス宛に、情報をお送りします。
貴重な情報有難うございます。
2%のオンラインのセービングアカウントはどこの銀行でしょうか?
Samさん、返信が遅くなりごめんなさい。
記事が古く、今は状況が様変わりしてしまいました。
コロナ以降の米国の利下げによってオンライン銀行でも大きく金利を下げ、紹介しているWealthfrontで0.3%台、Amex Savingで0.5%台という状況なんです。
WealthfrontはFEDの利上げや利下げですぐ動かしていたので最高で2.5%以上の金利でしたが、コロナ後すぐに0.3%台に下げました。一方、Amex SavingはWealthfrontが2.5%超の時に2.1%くらいでしたが、下げに関しても段階的にという感じで、少しずつ下げて今0.5%台で落ち着いたという動きをしていました。FEDの利上げは2021年は見込まれておらず、当分金利の復活は望めない状況です。
manosuke様 ご連絡有難うございます。 全然遅くないので気にしないでください。
やはり低金利になってるのですね。2%くらいなら有難いですよね。
Firstradeの口座開設しました。 Morningstarの有料会員はそこまでデータ分析する時間が取れないかもしれないので
様子見です。ただ時々記事でMoat関連を見かけるので、その銘柄に注目しています。
また宜しくお願い致します。
[…] 【これが投資の第一歩】アメリカの証券会社の口座を2つ開設 […]
こんにちは!
すごく勉強になります。
米国居住者(駐在員)なのですが、以下の点教えてください!
①日本語対応の米国内証券会社の有無
②日本の源泉徴収付き特定口座のような、確定申告不要な口座を開設できる米国内証券会社
よろしくお願い申し上げます。
SNさん、こんにちは。
私の知る限りにはなりますが、
➀日本語対応している米国内証券会社は見たことがないです。あると助かるんですけどね。
➁日本のような源泉徴収付きの口座もないと思います。米国は税務申告を毎年必ず行う感じで、株式などの運用収益も毎年それに含めて申告したうえで、税金の精算を行うことになります。
まのすけさま、有益な情報提供、とても感謝です。
実は主人の米国駐在に伴い、私たち家族もこの4月に渡米します。
日本で使っているSBI証券では、非居住期間は、保有する証券の売却と出金は可能だが新たな買い付けができなくなると言われ、
慌てて米国証券会社のことを調べ始めた次第です。
まのすけさん、ひとつ教えていただきたいことがございまして、
駐在期間が終わり、日本に戻ってきたときにも継続して使用できる証券口座としてご紹介していただいてる2つの証券会社は、
INTERNATIONALとなった後、別途口座維持費的なものが発生しますでしょうか??
例えば、日本の証券会社では、非居住者が運用する場合は日本に常任代理人をおくことが必要とのことで、常任代理人の費用が
年間12万円ほどかかったりするようなのです。(私の理解が間違っているかもしれませんが。。。)
御手を煩わせてしまい恐縮ですが、ご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
YOKO様、コメントありがとうございます。
Charles SchwabもFirstradeも口座維持手数料のようなものは一切かからないので、米国でもその後の日本でも安心してお使いいただけると思います。
特定口座がないので、確定申告しないといけない手間がある点だけ、気を付けてください。
日本の証券口座はいろいろと厳しいですよね。
楽天証券のHPで説明見ましたが、出国の場合の手続きを真面目にやると、大変です。
駐在準備頑張ってください!