マイホームを持つ人が駐在(国内転勤もそうですが)となると、マイホームを今後どうするか決める必要があります。私は賃貸に出すことにしましたが、その経緯や募集、入居者決定、確定申告などの情報をまとめたものをシリーズでお送りします。
目次
商社マンの住宅購入について
海外駐在の機会が多い商社マンですが、意外にも周りでマイホームを購入する方は多いです。
その理由としては、以下が挙げられます。
- 子供の教育事情もあり、特定エリアに落ち着きたい
- 賃貸で借りるよりもローンや管理費等の方が毎月の金額負担は小さいことが多い
(その分、不動産の価格変動リスクを負うことになりますが) - 海外駐在が決まれば、「売る」or「貸す」すればよいと考えている
私は、近いうちにきっと海外駐在になるだろうと期待して、結婚後数年は住宅購入を考えませんでした。
ただ、結婚後すぐに異動した部署が、海外駐在員が少ない部署だったので、希望しても全く駐在の機会が見えないまま、数年が過ぎました。
そして、試しに何軒かマンションを見学して見たところ、建設中のマンションでここに住みたいと思える物件と出会えた為、2014年に新築マンションを購入申込みしました。
将来の海外駐在の可能性を考慮して
- 東京23区ターミナル駅が最寄り駅
- 駅近
の物件を選ぶことで、将来、売却や賃貸がしやすいよう心掛けました。
キャリアプランとマンションの引渡し時期
私が購入したのは、建設途中のマンションの為、引き渡しは、購入申込みから1年3か月後の予定でした。
待っている間に、大きな部署異動があり、今の駐在につながるアメリカ担当の仕事に従事するようになりました。
1か月後には初めてアメリカ本土に出張に行きましたが、ネイティブが話す英語のスピードは想像以上に早く、また業務で使用する業界ワードにも慣れていないので、全然ついていけませんでした。
業務知識のキャッチアップやプライベート英会話レッスンを受けたりして過ごす中で、アメリカに駐在し、現地のことをよく知り、色々なことを成し遂げたいという気持ちが強くなりました。
購入申込したマンションは未だ建設中で、完成まであと何か月か家族と指折り数えたり、建設現場に様子を見に行ったりして新築マンションでの暮らしを楽しみにしていたので、非常に悩ましかったのですが、ニューヨークへの駐在希望を会社に伝え、幸いなことにその希望はすんなりと通り、駐在が決定しました。
赴任は2016年3月末、そしてマンションの引き渡し日は3月26日でした・・・
購入手続きと賃貸手続きでてんてこ舞い
購入申込したマンションに関しては3つの選択肢がありました。
- 購入申込みを解除(手付金を失う)
- 購入したうえで、すぐに売却
- 購入し、賃貸に出す
1は100%損失なので論外
2か3の2択になりますが、我々夫婦の場合は、「将来、駐在を終えたらこの家に住みたい」という気持ちが強かったので、賃貸に出すことにしました。
ここから多忙な日々がスタートしました。
通常の購入手続き(ローンの組成や登記等の手続き、住居の引渡し前の品質検査)を進めながら、同時に賃貸仲介会社を探し、決めてその担当と賃貸募集の準備も行う必要があったからです。
しかも、駐在の為の準備や送別会などをこなしながらです。
住宅ローン借入銀行の変更
今後数年間、自分では居住しないことになったので住宅ローンを当初検討していた住信SBIネット銀行から三井住友信託銀行に変更しました。
住宅ローンは居住用のローンという前提があり、例えば、ローン残高報告等の銀行からの郵便物がその住所で差出人不明で銀行に差し戻されたりすると、本人家族が住んでいないということで全額返済を迫られる可能性がゼロではないということを聞きました。
海外駐在に限らず、国内転勤でも住居を他人に貸すことはあるので、銀行も基本的には事情を理解してくれるものと思うのですが、ネット銀行は担当者というのが存在せず、コールセンターの不特定多数のスタッフが対応し、応対はこれまでのログを参考にされる点が不安の為、大手行で担当者がおり、事情を理解してくれる三井住友信託銀行(金利もネット銀行並みに低い)にしました。
銀行の住宅ローンって、窓口に行って膨大な書類に記入、捺印を求められたので、この銀行スイッチも多忙な中では、かなり負担でした。
賃貸仲介・管理会社の選定
まずは、賃貸募集をかけ、決まった後は管理してもらうための、賃貸仲介・管理会社の選定を行いました。
- 住友不動産
- 大京・穴吹不動産
- 東急リバブル
上記、3社にコンタクトを取り、担当と面談しました。
この3社を選んだのは、勤務先の福利厚生や紹介制度で少し手数料が割引になる特典があったからです。
3社とも家賃はこれくらいでという提案を持ってきてくれましたが、結構幅がありました。
住友不動産は一番鼻息荒く、募集用のページまで即日仕上げてメールで送ってくれましたが、実際にお願いしたのは大京・穴吹不動産です。
選んだ理由の一番目は経済合理性です。
賃貸・管理会社の相場は、テナントが決まった時に家賃・共益費の1か月分、管理時に家賃・共益費の5%くらい(一番、シンプルな管理プランの場合)が相場のようですが、会社の福利厚生経由の申し込みでテナント決定時の報酬が10%オフ、毎月の管理費が4%になったからです。
また、営業担当がまじめそうなタイプであまりがつがつしていなかったのが我々には好感が持てたというのがもう一つの理由です。
ただ、その後、募集をかけるのに募集図を作成するのに1週間くらいかかると言ってくる悪い意味でのユルさがあり、住友不動産に変えますよと脅して1日で仕上げてもらいました。
②に続く
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