こんにちは、まのすけです。
まのすけは、幸運なことに駐在期間中に2人の子宝に恵まれ、まのすけ妻はニューヨークの病院で子供たちを出産しました。
アメリカは国籍に関して出生地主義を取っている為、アメリカで生まれた子供は自動的にアメリカ国籍を取得することになります。
また、親は日本人なので、日本に出生届を出せば日本国籍も合わせて取得でき二重国籍になります。
子供2人分の経験から、日米両方の出生届、パスポート申請手続をまとめました。
(ニューヨーク市内基準)
また、その手続きの中でいくつかミスをし、そのリカバリー対応に追われた部分もあるので、失敗経験についてもシェアします。
目次
Birth Certificate(バース・サーティフィケート)の申請
申請について
子供が生まれて1番初めに行うのが、バース・サーティフィケート(米国の出生証明書)の申請書の記入、提出です。
ニューヨーク市内の病院で出産した場合は、申請用紙は病院で手渡され、病院内の提出箱に提出するだけです。
費用も無料です。
また、この書類で同時にソーシャルセキリティナンバーカード(SSNカード)の申請も行えます。
通常は、3-4週間程度でBirth CertificateとSSNカードが別々に郵送されます。
・その為、子供の名前はあらかじめ決めておいた方がよいでしょう。
・書き間違いの修正は手間と時間がかかるので、しっかりと提出前に見直しましょう。
失敗経験
1人目の子供の時、まのすけ自身の生年月日記入欄で生まれた年を1年間違えて記入してしまいました。
申請用紙を写真で残しており、あとで落ち着いて見直した際にこのミスを発見しました。
これを修正する必要があるのですが、この修正にめちゃくちゃ苦労しました。
長い道のりの始まりです。
そもそもどうやって修正するの?という所からクリアにしなければならず、まずは病院の中にあるBirth Certificate申請窓口に聞きに行くことしました。
とある日、病院を訪問するも営業時間15分前に到着したのに、既に窓口が閉まっていて空振りに終わり、再訪問する羽目になりました。
再訪問して、修正方法を聞くと、New York State Department of Health(90 Church St, New York, NY 10007)の窓口に訪問して修正依頼をかけることと案内されました。
発行されたBirth Certificate以外に用意する書類はないということだったので、他に書類は持たずにNew York State Department of Healthに行き、順番待ちをして窓口に通されたものの、窓口の係員は、
「まのすけの生年月日修正には出生証明書が必要」
というわけです。
Oh My Godです。
調べたところ、NYの総領事館で発行してもらえることがわかりました。
必要書類は以下で手数料は11ドル(2020年2月時点)。
戸籍謄本を取り寄せる必要があり、それが一番面倒でした。
後日、出生証明書を入手し、これを持ってNew York State Department of Healthを再訪問しました。
窓口の係員から、「この出生証明書はコピーに見えるので原本を提出して欲しい。」と言われましたが、「それが原本で、今さっきNY総領事館で受け取ってきたばかりだ」と説明し、渋々?そのまま手続きをしてもらえることになりました。
そして、1か月後くらいにまのすけの生年月日が修正されたバース・サーティフィケートを受け取ることができました。
他に苦労した話
1人目の時は、バース・サーティフィケートがなかなか届かずヤキモキしました。
特に1人目の時は初めてなので余計に不安になりますし、年末に子供を連れて日本に一時帰国しようと思っていたので、パスポートを入手するまでサクサクと進めていきたかったからです。
3週間が過ぎても届かないのでNYC Health(212-639-9675)に電話して状況を問い合わせるも、「4週間までは待って下さい」と言われました。
4週間経っても結局届かず、再度電話をすると、「病院側の手続きが止まっているので病院に連絡するように」と言われました。
実は友人が同じ経験をしていたのでそうじゃないかと思ってました。
3週間目の問い合わせの時から無駄に1週間待たされた気分でした。
病院に電話で話し、なんで止まってたのかよくわかりませんが、手続きが進み、そこから3週間ほどでようやくバース・サーティフィケートを入手できました。
(2人目の時はトラブルなくバース・サーティフィケートが届きました。)
日本への出生届
ニューヨークの場合、NY総領事館で手続きを行えます。
必要書類は、以下です。
・出生届(領事館に備え付けの書類)
・アメリカのバース・サーティフィケート
やることは簡単ですが、出生後3カ月以内に手続きを行わないと受け付けてもらえず、日本国籍を取得することができないので注意して下さい。
アメリカのパスポート申請
申請について
アメリカのパスポート申請は、パスポート受付カウンターのあるUSPSの窓口で行ないます。
US Department of Stateのウェブサイトから申請書類をダウンロード可能で、このウェブ上で名前や住所などの必要情報も記入することができます。
必要な書類は、以下の通りです。
・申請書
・バース・サーティフィケート
・申請書の写真一枚(2インチ×2インチ、背景オフホワイト)
・親の身分証明書
・写真は申請書に貼らずに持参する
・両親のサイン欄は空欄にしておく
・申請は申請書(子供)と両親で行く必要あり
郵便局のパスポート窓口でこれらを提出し、書類のチェックを受けたあとで、サインの指示を受け、両親がサインをします。
手数料を払って手続き終了です。
通常は、120ドル(申請料95ドル+手数料25ドル)で所要6-8週間でパスポートが郵送されます。
追加で60ドル支払ってExpeditedサービスを依頼すると所要2-3週間に短縮されます。
また、さらに費用が発生しますが、専門のパスポートエージェントを通して申請すると最短でオーバーナイトでの発行も可能らしいです。
失敗経験
2人目のパスポート申請の時に、申請後5週間経過した時に、封筒が届きました。
パスポートが届いたと思ったのに開けてみたら、
「まのすけのサインが身分証と不一致だったので、再度申請書類を提出し直して下さい。」
ということでした。
まのすけは渡米当初に作成した車の免許証のサインはまだサイン文化に不慣れだったのでフルネームに近いサインを書いていたのですが、その後はもっとシンプルなサインをするようになってた(例:契約書やクレカのサイン欄)ので、免許証と違うサインをしてしまっていたのです。
もちろんまのすけ自身に一番落ち度があるんですが、それでも一言言いたい、
「窓口の担当、仕事しろ!」
と。
わざわざ対面で対応しているのですが、ここで不備を発見できないなら、窓口で申し込み手続きをやる意味がありません。
申請書の出し直しに追加費用は発生しませんでした。
ここからパスポート受け取りまで、6週間かかり、これは一時帰国の5日前だったので、めちゃくちゃ不安でした。
申請時に所要日数を聞くと、申請は既にレビューを終えており、サイン欄の訂正だけなのでそれほど時間はかからないだろうとの回答だったのに、この結果です。
日本のパスポート申請
ニューヨーク総領事館で申請を行います。
必要書類は、
・パスポート申請用紙(領事館備え付け)
・写真1枚(縦4.5センチ×横3.5センチ)
・戸籍謄本
・アメリカ政府発行のパスポート or 出生証明書 or SSNカード原本
手数料は55ドル(2020年2月時点)
申請及び領事館での受け取りは片親でOKです。
素晴らしいと感じるのは、申請時に「●月●日以降パスポート受取可能」と言ってもらえることです(基本1週間後)。
アメリカも見習ってくれって感じです。