出張空マイラー時代にANAプラチナステータスに到達し、スーパーフライヤーズカードを作成、SFC会員になりました。
旅行や出張時に色々と特典を享受しており、これまでは年会費を払ってもSFC会員のステイタスを維持することに何ら疑問を持たなかったのですが、2018年11月12日、衝撃の発表がありました。
ANAが「ダイヤモンドサービス」「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ会員に提供している「空席がある場合のプレミアムエコノミーへの無料アップグレード」サービスが、2019年9月30日搭乗分で終了する、と言う内容でした(発表原文はこちら)。
このサービスこそ一番のメリットだったので、これがあるとないとでは雲泥の差です。
維持するメリットがあるかどうか、検討してみました。
SFC会員とは?
ANA、及びスターアライアンス系航空会社を利用することで、マイルとは別にプレミアムポイントというものが貯まります。
このポイントが1年間(1月〜12月)で30,000以上でブロンズ、50,000以上でプラチナ、100,000以上でダイヤモンドステータスとなり、翌年度(4月〜3月※)に応じて様々な特典が得られるものです。
※12月よりも早くステータス条件を達成すると、翌年度になる前からそのステータスのサービスを受けられる、事前サービスという制度あり。
プラチナ、ダイヤモンドステータスの期間に申し込めるものが、スーパフライヤーズカードというクレジットカードです(ウェブサイトはこちら)。
カードは、一番安い年会費11,070円のANAスーパーフライヤーズカード(一般カード、JCB・VISA・マスターカードで発行可)から、最も高いもので年会費167,000円のANAダイナーススーパーフライヤーズ プレミアムカードまで豊富なラインナップがあります。
私は、ANAスーパーフライヤーズゴールドカードを使用しています。

SFC会員のメリットは?
様々な特典が受けられますが、主要なものとしては、以下が挙げられます(詳細はANAウェブサイト参照)。
- 空港内ラウンジの利用-
羽田空港や成田空港の国際線ラウンジでは、ANA特製チキンカレーや各種軽食、お酒を含む飲み物が豊富に取り揃えられており、出発前の腹ごしらえに使えます。
シャワーブースもあるので、夕方や夜便の場合に、シャワーを浴びてすっきりしてから出発できます。
また、空港にアライバルラウンジがある場合は帰国した際に使用できるラウンジで、シャワーを浴びることも可能。 - プレミアムエコノミーへの無料アップグレード -
空席がある場合、無料でエコノミークラスからプレミアムエコノミーにアップグレード(※2019年9月30日搭乗分まで)。 - 手荷物受け取りの優先-
プライオリティタグが付けられるので、到着空港で早く荷物が出てくる。 - 手荷物許容量の優待-
預入可能な手荷物の数が増えたり、重量制限が緩和。 - 専用保安検査場の利用-
ある程度の規模の空港では、保安検査場の専用レーンがあり、スムーズに手続き可能。 - 優先搭乗
- ボーナスマイルUPやスカイコインの交換レート優遇
【ボーナスマイル積算率】
一般カード:35%
ゴールドカード:40%
カード プレミアム:50%
※但し、ANAのブロンズ以上のステイタスを持っており、各種ANAゴールドカード以上のクレジットカードを持っている場合は、上記の積算率は適応されず、各ステイタスの積算率が5%アップとなる。
【スカイコイン交換レート】
スカイコインの交換レートが一般のマイレージ会員やスーパーフライヤーズでないANAカードより優遇される。

SFC会員続ける価値はあるか?
私は、空港ラウンジ利用と座席アップグレードは金銭的価値があると感じているので、以下の前提でこれまで享受してきたメリットを金額に換算し、年会費を差し引いていくらのメリットがあったか計算してみました。
- 日本-欧州便エコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードは1席40万円。
- 日本-欧州、米国便のエコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへのアップグレードは1席15万円。
- 国内線空港ラウンジ利用は一回750円(飲み物飲む程度の為)。
- 国際線空港ラウンジ利用は一回2000円(飲み物だけでなく、食事も食べる為)。
座席 アップグレード | ラウンジ 使用 | メリット合計 (円) |
|
---|---|---|---|
2014年 | 【夏】 東京-パリ エコノミー⇒プレエコ 2名分 パリ―東京 エコノミー⇒ビジネス 2名分 | 国内4回 国際4回 | 1088700 |
2015年 | 国際4回 | -14300 | |
2016年 | 【夏】 NY-東京 エコノミー⇒プレエコ 2名分 | 国際4回 | 285700 |
2017年 | 【春】 NY-東京 エコノミー⇒プレエコ 1名分 東京-NY エコノミー⇒プレエコ 2名分 【冬】 NY-東京 エコノミー⇒プレエコ 2名分 | 国際5回 | 737700 |
2018年 | 【春】 東京-NY エコノミー⇒プレエコ 1名分 | 国際6回 | 139700 |
2019年 | 国内2回 国際2回 | -16800 | |
※カード継続ボーナス2000マイルを2000円とし、クレカ年会費から控除 |
詳細に計算するまでもないのですが、座席のアップグレードのメリットがほとんどです。
特に2014年の夫婦でのパリ旅行の際、一番安いタイプのエコノミークラスチケットだったのですが、帰りはビジネスにアップグレードしてもらえたので、メリットも桁違いでした。
座席アップグレードが無くなると金銭的メリットは激減します。
また、ANAにあまり乗る機会がないので、ボーナスマイルの積載率UPはメリットを享受できません。
海外駐在中でANA便に乗るのは日本への一時帰国くらいしか機会がない、という今の状況では、クレジットカードの年会費分のメリットを享受することは難しいというのが今回の検証結果です。
ただ一度手放すと、また得られるかわからない、得る為にはたくさん飛行機に乗らないといけないというのが解約を決断できない理由です。
次回の年会費支払いは2020年の1月なので、まだ決断するまでに猶予期間がありますが、どうしようかとても悩ましいです。
話はそれますが、アメリカ駐在員はアメックスクレジットカードやMarriottのポイントプログラムでANAマイルをためることが可能です。
アメックスのポイントプログラムやおすすめクレジットカードについては以下の記事を合わせてお読み下さい。
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