DRIP(=Dividend Reinvestment Plan)は、保有する株式から生じる配当金を現金で受け取るのではなく、株式で受け取る制度です。
福利を味方につけて保有株を増やしていける等のメリットがある便利な制度です。
この制度の4つのメリットとただ1つの注意点を解説します。
便利な制度を活用して資産形成を進めましょう。
目次
4つのメリット
①複利効果
1番のメリットは複利のメリットを活かして、対象会社の株式保有数を効率よく増やしていけることです。
配当金によって株を買い、その増えた分の株式が次の配当金を生み出し、その配当金でまた株式を買う、というサイクルが生み出されます。
②端株取引
DRIPは端株での株式取得が可能です。
配当金が1株の株価に満たなくても株式を購入できるので配当金が無駄なく投資できます。
③自動売買
DRIPは自動売買の為、株価水準がどうか、色々と余計なことを考えなくて良いメリットがあります。
配当金が支払われた際に、株価が高ければ、取得株数は少なく、株価が低ければ取得株数は多くなるので、結果として、一株あたりの取得単価は低くなる傾向にあるという、負けづらい投資手法です。
DRIPによる自動株式取得は、ドルコスト平均法に基づく積立ができると考えてよいと思います。
ドルコスト平均法は万能な投資手法というわけではない点、ご注意下さい。
④売買手数料無料
DRIPは売買手数料が無料です。
ただ、2019年10月にCharles Schwab証券の発表をきっかけに、ほとんどのオンライン証券が株式売買手数料を無料化しましたので、このメリットの意味合いは薄れました。
実際のDRIPの取引事例
2019年8月に購入した、Johnson&Johnson株。
9月に配当が発生し、早速DRIPが行われていました。
29.45ドルの配当金を受取り、それで0.23057株を購入してました。
ただ一つの注意点
配当金は税金の対象になります。
DRIPで現金を受け取らず、株式で受け取ったとしても、所得としてカウントされ、税金計算の対象になります。
アメリカの証券口座は、源泉徴収の仕組みがないので、翌年の税務申告で申告→納税という流れになります。
配当金を全て再投資していると、手元に現金が残りませんので、税務申告による税金の支払金額を把握し、準備しておく必要があります。
日本でのDRIPについて
サクソバンク証券がDRIP機能を提供している唯一?の証券会社のようです。
但し、端株取引には対応していないそうです。
お読みいただき、有難うございました。
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