【取り扱い注意!】ディープな駐在エピソード②

エピソード①に続き、ディープな駐在エピソードを紹介します。

目次

ルール違反、バレてしまって、即帰国

語学研修生は、会社から給料、及び学費を支給してもらいながら、その国の言語や文化を学びに行くという立場の為、休日であっても原則、他国に行くのは禁止されています。

アジア圏の某国に語学研修で派遣されたFさんは、休日に会社に内緒で知人と派遣先国外へ旅行しました。
そこで羽目を外しすぎし、酔っ払ったFさんは建物から転落し大怪我を負い、病院に搬送されました。
日本にも連絡がいき、上司が急遽病院へ駆けつける事態に。

一命は取り留め、数週間後に退院しましたが、有給休暇消化ですぐに帰国の荷物をまとめさせられ、日本に送還されました。

トランプ政権の嫌がらせ?

駐在が決まった人がその国で働くためには就労ビザを取得する必要がありますが、それに関してエピソードを一つ。

ニューヨークに勤務していたGさんは、就労ビザの期限が迫っていたので、延長手続きの為に、カナダのオタワに行きました(延長手続きは米国外の米国大使館で行う必要がある)。
1-2週間ですんなり取得できるものと思っていましたが、3週間経っても、1ヶ月経ってもビザが発給されたと連絡が来ません。
そして、2ヶ月が経ち、本社は本帰国の辞令を出し、Gさんは日本へ帰りました。
彼は、自宅に戻ろうにもビザが無いのでアメリカの自宅には戻れません。
彼の住居や私物は会社の同僚が対処する羽目になりました。

その後、さらに数ヶ月経って大使館からビザが発給されたと連絡が入りましたが、すでに後任は着任しており、無用なものでした。

酒は飲めども飲まれるな

お酒は節度ある飲み方をしなければいけないことを改めて認識するエピソードを一つ。

Hさんは、春に東アジア某国へのビジネス研修生派遣の辞令を受け、渡航に向けて、ビザの申請等を進めている最中でした。
そんな中、送別会でかなり飲みすぎたHさんは正常な状態でなかったのか、帰りのタクシーで運転手に暴力を働いて、留置所送りになりました。
こうなるとビザの発給手続きはストップしてしまいます。
犯罪を犯した人を日本国外に出国させようなんて、日本も相手国も許してはくれないでしょう。

旅立ったと思ったHさんに年度初めに偶然会った時はびっくりしましたが、本人は、私に何があったのかカミングアウトしてくれました。

僻地勤務 vs 箱入り娘の親

南米の鉱山開発関連で駐在が決まったIさん。
赴任当初は単身で渡航しましたが、一時帰国の際に再会した幼馴染と意気投合し、一気に結婚にまで発展しました。
結婚後、奥さんは渡航に向けて準備していましたが、ここで問題が起きました。
Iさんは人事異動により、現場事務所勤務となったので、市中に構えた住居には週末しか帰れない状況でした。
それを知った相手のご両親は娘の渡航に猛反対
娘を一人で日本に比べて治安が良いとは言えない見知らぬ土地で週末以外は基本一人ぼっちで過ごすような環境は親として心配すぎるので、そんなところには送り出せないと。
結局、その後離婚してしまいました。

逃げるは恥だが、命が大事

中米某国には、スペイン語の学校があり、3ヶ月みっちり仕込まれることで、それなりに話せるレベルに達する虎の穴のような場所があります。

そこに語学研修で派遣されたJさん、治安が悪い街であるとはこれまで派遣された先輩社員からも聞いていましたが、なんと着いたその日に目の前で発砲殺人事件が起きてしまいます。
何よりも命が大事と思ったJさんは、日本の上司の許可を得る前に、飛行機に飛び乗って帰国しました。
これを知った上司は激怒し、語学研修は取り消しに。
でも、目の前で銃殺事件が起きて、何よりも自分の命を大事にする姿勢、私は支持します。

英文法にご注意!番外編

駐在とは関係なくこれは私の大学時代に所属していた研究室で実際に起きた出来事ですが、否定疑問文にはご注意をというエピソードです。

否定疑問文の答え方は日本語と英語では真逆になっているように見えます。
例えば、「Don’t you know him?(彼を知らないの?)」ですと、「Yes, I do.(いいや、知っています。)」もしくは、「No, I don’t(はい、知らないです。)」という風になります。
客員研究員Kさんは、研究の為に、アメリカに入国しようとしました。
とある化合物のサンプル(白い粉)を持参していた為、係員から「Don’t you have any virus?」と質問されたのですが、当然ウイルスは持っていないので否定したかったのですが、否定疑問文にあせって、思わず日本語の否定する感じの「Yes」と回答してしまいました。

これで一気に大騒ぎです。 否定疑問文にYesで回答することは英語ではウイルスを持っていると肯定していることになります。 Kさんは拘束され、別室に連れていかれました。 当時アメリカでは炭疽菌事件(詳細はウィキペディアページ参照。こちらがリンクです)が起き、非常にあやしい白い粉や得体の知れないものにナーバスになっている時期だったのです。
尚、Kさんは数時間の拘束後に誤解が解け、無事に解放されました。

合わせてこちらもお読み下さい。

【取り扱い注意!】ディープな駐在エピソード①

2019-06-01

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