【損失額2.6兆円!】コロナウイルスで食品流通業界がわずか3カ月で被る桁外れの損失額

コロナウイルスの米国での感染者が2万人を超えました(2020年3月21日時点)。しかもそのうちの1万人はまのすけが住むニューヨーク州。

在宅勤務要請に始まり、レストランの営業停止(デリバリー・テイクアウト可)、外出自粛、病院・公共・スーパーマーケット等の生活インフラ以外の従業員は在宅勤務指示、等、毎日のように新たなルールが導入されていき、ニューヨークシティは人も車も数が激減してしまいました。

住んでもうすぐ4年になりますが、あの騒がしすぎて、エネルギーシュッな街が様変わりしてしまい、かなりの驚きと不安が募っています。そして株式市場においても、下落は止まらず、先行きが見えない状況が続いています。

決して不安をあおるつもりではないのですが、現地だからこそ得られる情報を中心に現在のアメリカの状況を報告したいと思います。今回は、レストランが営業停止となる一方でスーパーマーケットに行列ができるなど、ここ最近の話題となっている食品業界を中心にお伝えします。

本記事作成にあたっての主な情報ソースは、IFDA NEWS、WSJです。

食品流通業界の損失は2.6兆円

コロナウイルスによるレストラン、ホテルの営業停止や学校の閉鎖によって、食品流通業界が被る損失額は240億ドル(2.6兆円)

IFDAの会長Mark Allen氏はそう語りました。

IFDAとは、International Foodservice Distributors Associateの略で、米国における食品流通の主要業界団体です。

あくまで予測値でありますが、業界団体の会長の発言ということで重みがあります。また今後、米施府にこの損失額を補填してもらえるようサポートを求めていくと語っていることから、物流量の変化などから、試算していることと思います。

例えば、食品流通の上場企業の一つにSysco Corporationというのがあります。恐らく意識されていないかもしれませんが、米国で生活していると街中、ハイウェイ等、頻繁にSYSCOの配送トラックを目にします。

同社は食品流通会社なのですが、その中でもレストランやホテル向けの売り上げが大きい会社です。その為、今回の件では、一番に影響を受けると容易に予想がつくためか、株価は急降下。コロナウイルス株急降下前の2月21日終値77.04ドルに対して、3月18日場中には26.66ドルを付け、下落率は65%に達しました。

同社のリーマンショック時の最大下落率は43.8%。リーマン時の下落率を大きく上回っていることからも、今回のレストランなどの営業停止のインパクトの大きさが実感できます。

3月19日に一旦反発を見せましたが、レストラン営業停止がいつまで続くのか、どの都市が新たにそういった施策を導入するかで、まだまだ先は見通せませんので、株価の先行きを読むことは不可能でしょう。

スーパーマーケットは大忙し

レストランの営業自粛や今後の外出禁止等になることへの不安から、買い溜めする等、スーパーマーケットでの買い物量が伸びています。生きる為には食べないといけないですし、外食の頻度が激減すればスーパーマーケットやピザの宅配には追い風です。

ウォルマートはその代表例で、一時はコロナウイルスの件で市場全体が大きく下げる中同社の株価も下げていましたが、消費者がスーパーに大行列をなして買い物する姿が放映されるなどに連れて、株価は上昇し、3月19日の株価はコロナで下落を始める前の2月21日終値より高い状態でした。

そして、食肉大手のTyson等は、これまでレストラン向けの肉の加工ラインをスーパーマーケット向けの加工ラインに変更することで、スーパーマーケット向けの出荷増に全力で対応を進めています。

消費者にとっては残念な情報ですが、買い溜めによる肉の需要増の結果、お肉の値段がかなり値上がりしています。特にビーフは3月2日比で70%近く上がっています。業績悪化でボーナスが下がったり、解雇という人もいる中で食材コストが上がるのは辛いですね。

WSJより

 

リセッションからの回復は?

コロナウイルスの件で、景気後退(リセッション)期を迎えることは間違いありませんが、市場の注目は、いつそれを回復できるかです。V字回復とまではいきませんが、ある程度早めに景気が回復する”U字”回復シナリオと割と景気後退が長引き回復に時間を要するL字回復シナリオがあります。

U字回復シナリオ:2020年GDP成長率はマイナス1%だが2021年は2.9%に急回復
L字回復シナリオ:2020年GDP成長率はマイナス2.1%、2021年は1.8%に回復
(※ACT社予想値)

当初コロナウイルスの影響は軽微と予想していましたが、今では、U字回復シナリオの可能性60%、L字回復シナリオの可能性40%とだいぶL字回復シナリオの発生確率が増してきてしまいました。

 

まのすけは個人的にはL字シナリオの方が濃厚ではないかと思っています。今後どこかのタイミングでイベントの自粛やレストランの営業停止を解除することになると思います(多分2020年2Qの間)。コロナウイスの患者は恐らく収束していくと思いますし、今の状態を続けていくと、ストレス等で別の病気になったり、経済的困窮による死者の発生等、別の問題が大きくなりすぎるからです。ただ、それにより人の往来が増えればまた、患者数が増え第二の流行が発生するのではないかと心配しています。

今とは衛生面、医療面等大きく異なりますが、1918年に世界で感染者5億人、死者5千万~1億人と猛威をふるったスペイン風邪は、

第一期:1918年3月頃
第二期:1918年秋
第三期:1919年春

と3回も流行したからです。

そうならい為の特効薬やワクチンで、その開発完了が待ち望まれていますが、薬というのは治験を通しての副作用の有無、安全性の確認等がありますので、そう簡単に製品化・量産化はできません。早くても1年はかかると言われていることからも、コロナウイルスの不安が完全に払しょくされ、経済が回復するにはそれなりに時間がかかるのではないかと見ています。

馬之助
お読み頂きありがとうございました。少しでも皆さんの投資判断のお役に立てれば幸いです。他の記事も是非読んでみてください。

 

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