米国株を中心としたインデックスファンドのETFを積立投資することは手軽な投資手法として年々取り組み人が増えていると感じています。
ただ、ETFへの積立投資をやろうと決断したとしても、ETFには沢山の種類があり、一体どれに投資をするのが、良いのかよくわからず、そこで悩んでしまいます。
本記事では過去のデータを元に主要なETF5種類に積立投資した場合のパフォーマンスを比較してみました。
目次
主要なETF
ツイッターの投稿でよく目にしたETFは、SPYD、VOO、VTI、VYM、HDVだったので、この5銘柄で比較してみたいと思います。
⓵ SPYD(SPDR® Portfolio S&P 500® High Dividend ETF)
- S&P500採用銘柄のうち、高配当の上位80銘柄に投資
- ここ数年の配当利回りは4~5%という水準
- SBI証券等で取引可能
- 信託報酬は0.07%と低コスト
- ETF一株あたり38ドル台(2019年11月時点)と金額が大きくなのでコツコツ投資しやすい
⓶ VOO(バンガード・S&P500 ETF)
- S&P500に連動を目指すファンド(大型株)
- ここ数年の配当利回りは2%弱という水準
- SBI証券等で取引可能
- 信託報酬は0.03%と超低コスト
⓷ VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
- CRSP USトータル・マーケット・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す
- 大型株、中型株、小型株に投資
- ここ数年の配当利回りは2%弱という水準
- SBI証券等で取引可能
- 信託報酬は0.03%と超低コスト
⓸ VYM(バンガード・米国高配当株ETF)
- High Dividend Yield Index(ハイディビデンド・イールド・インデックス)に連動を目指すファンド
- 大型株の中でも予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄に重点投資
- ここ数年の配当利回りは2.5~3.5%という水準
- SBI証券等で取引可能
- 信託報酬は0.06%と低コスト
⓹ HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)
- 高配当株75銘柄に投資
- エネルギー、生活必需品、ヘルスケアセクターへの投資比率が高いのが特徴
- ここ数年の配当利回りは3.3~3.7%という水準
- SBI証券等で取引可能
- 信託報酬は0.08%と低コスト
シミュレーション条件
パフォーマンスを検証するための、試算条件は以下にしました。
- 毎日1株購入
- 配当金は再投資
- 所得税は考慮せず
- 投資期間は2016年10月23日~2019年11月19日までの約3年間
例えば、SPYDに毎日1株投資し続けた場合は以下のようになります。
計算結果
5つのETFにそれぞれ約3年間、毎日1株ずつ投資し続けた場合のパフォーマンスは以下の結果となりました。
VOOは、1株あたり300ドル近いので、本記事のシミュレーションのように毎日は投資し辛い金額ですが、その点はご安心ください。
積立方法が毎日、隔週、毎月の場合でパフォーマンスは大きく変わらないことは、過去の記事でご報告の通りなので、決して”毎日”投資する必要はありません。
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